梨農家・生産者 高塚 成生さんの想い〜始まりは子ども達への愛から〜
荒尾梨で有名な熊本県荒尾市で
高塚さんは梨栽培歴35年のベテラン梨農家です。
高塚さんが、安心安全な梨作りを目指したきっかけは
子供達の体のためでした。
高塚さんの子供が幼い頃、アレルギー体質で小児喘息等を患っていました。
高塚さんは、井戸から地下水を汲み上げ生活水として利用していますが
梨園と自宅が隣接しているため、農薬を使用してしまうと
地下水を通して家族の健康を害する恐れがありました。
そのため、農薬を最大限使用しない梨栽培をする必要がありました。
しかし、農薬や肥料を使用する事が当たり前の梨栽培において
高塚さんの歩んだ道は容易ではありませんでした。
高塚さんは、最大限農薬を使用しない栽培を通して
これまでたくさんの傷付いた梨の実を捨て
何本もの梨の木を枯らしてきました。
周囲の人からは、「もういい加減、農薬も肥料も使用したら」とも言われましたが
高塚さんは、子ども達の健康を考えた時
どうしても農薬は最大限使用したくなかったのです。
これまで、虫や病気が大発生し、
何本も梨の木を枯らしてきました。
しかし、その経験があったからこそ
ギリギリの線を見極めることができるようになり、
最大限農薬を使用せずに梨栽培ができるようになりました。
(2017年は農薬を使用しておりません)
〜心から「美味しい!」と言って頂きたいために〜
人は辛い経験をすると進化していきます。
高塚さんは、安心安全な梨作りを目指して、
ようやく人に提供できる形になった時に
ある食品店の方に言われました「この前頂いた梨は美味しくなった」と。
職人気質の高塚さんは、この一言に非常に悔しい思いをして
高塚さんの「心から美味しい!と言って頂ける梨」の追及が始まりました。
「心から美味しい!と言って頂ける梨」を作るため
高塚さんは、全く異なった栽培方法をしているのです。
一般には、甘さを増すため肥料を使用しますが
高塚さんは、肥料を使用しません。
ただ、土作りのために冬にクヌギの葉を梨園に敷き詰めるだけです。
梨の木が元氣に育つ環境作りをしているのです。
高塚さんは、気付いたのです。
梨の本来の美味しさは、肥料でなく、梨の木自身が創り出すと。
高塚さんの梨は、独自の香り、食感、爽やかな甘味があるために成生梨(せいじょうなし)と呼んでいます。
成生梨の美味しさを体感してほしいと思います。
また、食べた人に心から満足して頂きたいために
糖度計で糖度13以上の梨を厳選してお届けしております。
これからも
食べた人の顔が自然に笑みになるような
梨本来の甘味と豊かな味わいを届けていきたいと思います。