美味しい荒尾梨(成生梨)の独自の土作りの秘密
熊本県荒尾市は、100年以上の梨栽培歴史を誇る産地です。
その荒尾市で美味しい梨作りにこだわり続けている梨農家がいます。
梨栽培歴35年の経験をもち
子供達も安心して食べることができる梨作りにこだわってきた高塚成生さん です。
荒尾市は梨産地で有名で多くの梨農家さんがおられますが
高塚さんの栽培方法は独自性があります。
高塚さんの安心安全なで美味しい梨作りのこだわりは、
梨の収穫後の1月から始まります。
【目次】
美味しい梨作りは1月のクヌギの葉集めから始まる
梨が世の中に出回る時期は
8月から11月初旬くらいです。
荒尾梨で有名な”新高ジャンボ梨”の収穫も
11月初旬には終了します。
梨の花が咲く4月前くらいから梨農家さんは忙しくなってきますが
荒尾梨(成生梨)を作る高塚さんは、
1月から美味しい梨作りのために動き出します。
高塚さんが、1月に始めることは
最も台にしている土づくりの為に
落葉樹林の山に入り、クヌギの葉を集めることです。

今から、約20年前
高塚さんは、無農薬での梨栽培に挑戦をしていましたが
どうしても虫や病気の発生が多く、梨作りがうまくいかない時期がありました。
途方に暮れて山の中を歩いている時に
元氣に育つクヌギの葉を見てひらめきました。
「梨園の土づくりには、同じ落葉樹のクヌギの葉が最も適している」と
これまで、使用してきた
牛糞堆肥やボカシ肥料も一切止めて
20年前から1月にクヌギの葉のみを撒く栽培に変えていきました。
クヌギの葉を撒く前と撒いた後の梨園の状態
高塚さんのこだわりの梨園の面積は
4反ほどで、このクヌギの葉はかなりの量が必要となります。
コンテナ800杯分のクヌギの葉が必要です。

安心できる梨を作るために
こんなにこだわって梨栽培をしているのに
何故虫や病気が発生が止まらないのか?
この疑問の中で辿り着いた
山から頂いたヒント
「梨と同じ落葉樹のクヌギの葉を撒く」
高塚さんの荒尾梨(成生梨)園での
クヌギの葉を撒く前と撒いた後の写真は下の通りとなります。
クヌギの葉を撒く前

クヌギの葉を撒いた後

高塚さんは、安心安全と梨本来の美味しさを追求して
20年もこのクヌギの葉を撒く管理を続けているのです。
クヌギの葉を撒く理由は、ミネラル分と生物循環
高塚成生さんは、森や土の勉強を重ねる上で持続的な栽培にはミネラルや生物循環の重要性を感じていました。
クヌギの葉は、ミネラル分の塊です。
しかも化学肥料のミネラルではなく
自然界が供給するミネラルなのでバランスが良く
梨のミネラル吸収がスムーズで良いと考えています。
また、
梨園でも最も大事な役割を担うもの
それは、菌です。
クヌギの葉には、
菌糸がはびこっています。

この菌達が、一斉に梨園に入り込み
生物層が豊かな梨園を創っていくのです。
高塚さんの梨園には、
クモが巣を作り、カエルやウサギでにぎわい
鳥たちも安心して巣を作りに来ます。
高塚さんが
生物循環を大事にしようと心に決めているからですね。
ミネラルや生物循環を重要視している
高塚さん独自の栽培方法で育った荒尾梨(成生梨)は
年を重ねるごとに味が変わり
後口の良い自然な甘みが特徴となってきています。
誰も挑戦しない無農薬での梨栽培に毎年挑戦し
子供達も安心して食べれるように
最大限農薬を使用しない荒尾梨作りにこだわった
高塚成生さんの【成生梨】をお試しください。
【荒尾梨|高塚成生が作る糖度13以上の伝統の荒尾梨(成生梨)】